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モデル解説

ツアーAD(TOUR AD)DI・VF・CQ・UB・IZ の違い|調子・弾道・重さを比較

/ 約 6 分で読めます

弾道の高さとドロー・フェードの 2 軸に CQ・IZ・DI・UB・VF の 5 つの点を置いた図

TOUR AD(ツアーAD)は、グラファイトデザインのウッド用カーボンシャフトのブランドです。DI、VF、CQ、UB、IZ など 2 文字のモデルが並び、名前だけでは性格の違いが分かりません。

先に結論をまとめます。

  • 調子は 3 種類。CQ が先中調子、VF が中元調子、DI・UB・IZ が中調子
  • 同じ重量帯なら重さとトルクの差は小さい。6 S で 63〜65g、トルク 3.2〜3.4(メーカー公表値)
  • 違いが大きいのは弾道の高さとつかまり。公式のポジショニングマップでは、CQ が最も高くドロー寄り、VF が最も低く、DI と UB はフェード寄り、IZ は高めで中央
  • 球を上げたい・つかまえたいなら CQ、低く強く抑えたいなら VF や UB が候補

5 モデルのスペック比較

グラファイトデザインの公表値から、S フレックスの重量とトルクを重量帯ごとに並べます。重量はカット前の値です。

TOUR AD DI・VF・CQ・UB・IZ の S フレックスの重さとトルクを重量帯ごとに並べた図

モデル 調子 5 S 6 S 7 S 公式の年式
TOUR AD CQ 先中 56g / 4.5 64g / 3.4 72g / 3.2 2023 年モデル(2022 年 10 月発売)
TOUR AD IZ 中 56g / 4.4 63g / 3.2 72g / 3.1 2018 年モデル
TOUR AD DI 中 57g / 4.7 65g / 3.3 74g / 3.2 公式に記載なし
TOUR AD UB 中 57g / 4.4 65g / 3.2 74g / 3.0 2022 年モデル
TOUR AD VF 中元 56g / 4.3 65g / 3.3 74g / 3.0 2024 年モデル(2023 年 10 月発売)

表の値は「重量 / トルク」です。並びは、後で説明するポジショニングマップで弾道が高い順にしています。

重量帯は DI が 5〜8、VF と CQ が 4〜7、UB と IZ が 4〜8 で、同じ重量帯・同じフレックスなら重さの差は 1〜2g です。VF と CQ には 6 と 7 に TX があります。

スペック表の数字だけでは差がほとんど出ないのが TOUR AD の特徴です。違いは剛性の分布(どこが硬く、どこがしなるか)にあり、それが弾道の高さとつかまりの差になります。

公式のポジショニングマップで見る違い

グラファイトデザインは、TOUR AD の各モデルを「弾道の高さ」と「ドロー系 / フェード系」の 2 軸に置いたポジショニングマップを公開しています(TOUR AD VF のプレスリリース)。この記事の 5 モデルの位置をまとめると、次のとおりです。

モデル 弾道の高さ ドロー / フェード
CQ 5 モデルで最も高い ドロー寄り
IZ 高め ほぼ中央
DI やや高め フェード寄り
UB やや低め フェード寄り
VF 5 モデルで最も低い わずかにフェード寄り

マップはメーカーによる相対的な位置づけで、実際の球筋はヘッドやスイングで変わります。

それぞれの狙い

CQ: つかまりと高さの先中調子

先調子系を好むゴルファーの声に応えた先中調子のモデルです。グラファイトデザインは、手元側の剛性を上げつつ剛性の強弱をはっきり付けて、切り返しやすさを保ったままインパクト前後でヘッドが走るようにし、軽い弾き感と力強い高弾道を狙ったと説明しています。マップでは最も高く、最もドロー寄りです。

IZ: しなりを感じて合わせやすい中調子

先端に高強度の素材を使ってインパクトでのエネルギーのロスを抑え、中間部はしなりを感じてタイミングを合わせやすい挙動にしたモデルです。TOUR AD で初めてマットブラックの外観を採用しました。マップでは高めで、左右はほぼ中央です。

DI: 先端のしっかり感がある中調子

先端部にナノテクノロジーを使った素材で剛性を高め、ヘッドのブレを抑えて、芯のある厚いインパクトを狙ったモデルです。マップではやや高め、フェード寄りに置かれています。

UB: 大型ヘッド向けの中調子

大型で慣性モーメントの大きいヘッドに合わせたモデルです。先端から先中部の剛性を高めて強く叩けるようにしつつ、テーパーを緩やかにして扱いやすい挙動にしたと説明されています。マップでは DI より低く、フェード寄りです。

VF: 低く強い弾道の中元調子

点で攻める精度と飛距離の両立を求めるプロや競技志向のゴルファーに向けた、元調子系の進化版です。手元に東レの炭素繊維 M40X を使って振り遅れやもたつきを抑え、先端から中間部には T1100G を広く使って、打点やスピン量のばらつきを抑えたと説明しています。マップでは 5 モデルで最も低い位置です。

剛性の分布の違い

VF と CQ のプレスリリースには、剛性の分布を 5 段階(数字が大きいほど硬い)で比べた図もあります。この記事の 4 モデル(DI は図に無い)を、手元から先端の順に並べると次のとおりです。

モデル 手元 中央 先端
VF 3+ 2 4 4 5
CQ 3 4 3 2+ 2+
UB 2+ 2+ 2+ 3 4+
IZ 3 2+ 2 2+ 3+

VF と UB は先端が硬く、CQ は先端が柔らかい。IZ は中央が最も柔らかく、しなりを感じやすい分布です。公式のマップで CQ が高く、VF と UB が低い位置にあることとも合っています。

どれを選ぶか

5 モデルのスペックは近いので、いま困っている球筋から選ぶのが近道です。

  • 球が上がらない、右に出る → 高くドロー寄りの CQ、次に IZ
  • 左へのミスが怖い、つかまりすぎる → フェード寄りの DI、UB
  • 吹け上がる、スピンが多い → 低めの VF、UB
  • 大型ヘッドで強く叩きたい → UB

グラファイトデザインはヘッドスピードの目安を公表していません。重量帯とフレックスは、いま使っているシャフトの重さを基準に決めてください。調子とフレックス表記の考え方は、シャフトの硬さ「S200」とは?でも解説しています。

中古で探すときの確認ポイント

TOUR AD はツアーでの使用も多く、中古でもよく出品されます。各モデルの 6 S の中古相場は次のとおりです(成約価格から毎日集計)。

  • グラファイトデザイン

    TOUR AD CQ 6 S

    64g / 先中調子

    中古・90 日の成約相場データ不足
    相場と出品を見る
  • グラファイトデザイン

    TOUR AD IZ 6 S

    63g / 中調子

    中古・90 日の成約相場データ不足
    相場と出品を見る
  • グラファイトデザイン

    TOUR AD DI 6 S

    65g / 中調子

    中古・90 日の成約相場データ不足
    相場と出品を見る
  • グラファイトデザイン

    TOUR AD UB 6 S

    65g / 中調子

    中古・90 日の成約相場データ不足
    相場と出品を見る
  • グラファイトデザイン

    TOUR AD VF 6 S

    65g / 中元調子

    中古・90 日の成約相場データ不足
    相場と出品を見る

買う前に、次の点を確かめてください。

  • モデル名: TOUR AD には、この記事の 5 モデルのほかにも GP、XC、HD、TP、PT、VR など多くのモデルがある。2 文字の英字を画像のラベルで確かめる
  • 重量帯とフレックス: 「6S」のように書かれる。R には R1・R2 の 2 種類があるので、どちらかを確かめる
  • スリーブの有無とメーカー: ドライバー用はヘッドのメーカーごとにスリーブが違い、合わないと装着できない
  • 長さ: カット済みのものは、ドライバー用の長さが残っているかを確かめる

このサイトでは、スリーブ付きとスリーブなしの相場を分けて集計しています。

まとめ

  • 調子は CQ が先中、VF が中元、DI・UB・IZ が中
  • 同じ重量帯なら、重さとトルクの差は小さい。違いは剛性の分布と弾道
  • 公式のマップでは、高い順に CQ、IZ、DI、UB、VF。CQ はドロー寄り、DI と UB はフェード寄り
  • 球が上がらない・右に出るなら CQ、吹け上がる・左が怖いなら VF や UB から試す

フレックスごとのスペックと中古の出品は、各シリーズのページとグラファイトデザインのシャフト一覧で見られます。

参考にした公式情報

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