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モデル解説

スピーダー NX ブラック・バイオレット・ゴールドの違い|調子・重さ・トルクを比較

/ 約 5 分で読めます

黒・紫・金の 3 本のカーボンシャフトを斜めに並べた画像

SPEEDER NX(スピーダー エヌエックス)は、フジクラのウッド用カーボンシャフトのシリーズです。2023 年から毎年 1 色ずつ BLACK、VIOLET、GOLD が出ていて、名前が似ているぶん違いが分かりにくくなっています。

先に結論をまとめます。

  • 調子は BLACK だけが先中調子。VIOLET と GOLD は中調子
  • 同じ重量帯でも重さが違う。50 の S で比べると、GOLD 53.5g、BLACK 56.5g、VIOLET 57.5g(メーカー公表値)
  • 公式の位置づけは、GOLD がシリーズの基準で最初に試すモデル、VIOLET がつかまりと高さ、BLACK が先中調子で打点のずれに強い
  • 定価は BLACK が 44,000 円、VIOLET と GOLD が 49,500 円(税込、フジクラ公式)

3 モデルのスペック比較

フジクラ公式のスペック表から、S フレックスの重量とトルクを重量帯ごとに並べます。

SPEEDER NX BLACK・VIOLET・GOLD の S フレックスの重さとトルクを並べた図

モデル 発売 調子 40 S 50 S 60 S 70 S
SPEEDER NX BLACK 2023 年 9 月 先中 51g / 5.6 56.5g / 4.9 65.5g / 3.8 75g / 2.9
SPEEDER NX VIOLET 2024 年 9 月 中 53g / 5.7 57.5g / 4.5 67g / 3.6 77.5g / 3.0
SPEEDER NX GOLD 2025 年 9 月 中 47g / 5.8 53.5g / 4.6 62g / 3.5 72g / 2.8

表の値は「重量 / トルク」。重量はカット前の値です。3 モデルとも 40〜70 の 4 つの重量帯があり、フレックスは R2・R・SR・S・X から重量帯ごとに選べます。

表から読み取れることは 3 つです。

  1. GOLD はどの重量帯でも 3 モデルで最も軽い。60 の S で、VIOLET より 5g 軽い
  2. VIOLET はどの重量帯でも最も重い。同じ「60」でも、GOLD の 60 S(62g)と VIOLET の 60 S(67g)は、重さだけなら別の重量帯に近い
  3. BLACK は 50・60 でトルクが大きめ。50 S で 4.9(VIOLET 4.5、GOLD 4.6)、60 S で 3.8(VIOLET 3.6、GOLD 3.5)

同じ「60 S」でも、乗り換えると重さが 5g 変わることがあります。重量帯の数字だけでなく、実際の重さを見て選んでください。

それぞれの狙い

フジクラの製品ページと特設ページに書かれている狙いを、モデルごとにまとめます。

BLACK: シリーズ初の先中調子

SPEEDER NX で初めての先中調子です。フジクラは、先端から中間のねじれにくさ(ねじり剛性)を高める独自技術 VTC と、先端の曲がりにくさ(曲げ剛性)を従来の先調子系より高めた設計で、インパクトでの当たり負けと左右のばらつきを抑えたと説明しています。

フジクラの社内テストでは、打点をトゥ・ヒール方向に 15mm ずらしたときの左右のばらつきが、従来の先中調子 SPEEDER EVOLUTION VII の ±15 ヤードに対して ±5.5 ヤードだったとしています。

VIOLET: 中調子で、つかまりと高さ

中調子ですが、球のつかまりと上がりやすさも狙ったモデルです。フジクラは高初速・高弾道を掲げ、特設ページでは高 MOI(慣性モーメントの大きい)ヘッドとの相性を挙げています。

技術面では、45° の層とは別の角度のバイアス層を足す新技術 DHX を搭載し、ヘッドスピードを上げる狙いです。VTC も使い、初代 SPEEDER NX と比べて先端と手元のねじり剛性を約 10% 上げたとしています。

GOLD: シリーズの基準になるモデル

NX シリーズの 5 作目で、SPEEDER NX GREEN(2022 年発売、2025 年末で生産終了)を更新したモデルです。フジクラの特設ページは、GOLD をシリーズの基準となる性質のシャフトとし、スイングタイプや調子の好みにかかわらず、まず GOLD を試すことを勧めています。DHX もシャフトの全長に使われています。

同じ特設ページは、GOLD を試したうえでの次の選び方も示しています。

  • もっとスピード感、つかまり、高さが欲しい → VIOLET か BLACK
  • もっと硬い(剛性の高い)シャフトが欲しい → VENTUS シリーズ(24 VENTUS BLUE、26 VENTUS TR BLUE など)

どれを選ぶか

公式の考え方に沿うと、次の順で試すと迷いにくくなります。

  1. まず GOLD。シリーズの基準で、3 モデルの中で最も軽い
  2. つかまりや高さが足りなければ VIOLET。同じ重量帯の GOLD より 3〜5g 重いので、重さの変化も含めて試す
  3. 先中調子が好み、または打点のずれによる左右のばらつきを減らしたいなら BLACK

フジクラはヘッドスピードの目安を公表していません。重量帯とフレックスは、いま使っているシャフトの重さを基準に決めてください。調子(キックポイント)とフレックス表記の考え方は、シャフトの硬さ「S200」とは?でも解説しています。

中古で探すときの確認ポイント

SPEEDER NX は、ドライバー用のカスタムシャフトとして中古でもよく出品されます。各モデルの 50 S と 60 S の中古相場は次のとおりです(成約価格から毎日集計)。

買う前に、次の点を確かめてください。

  • 色と世代: NX には GREEN、WHITE、無印の初代などほかのモデルもある。タイトルの「NX」だけで判断せず、画像で色を確かめる
  • 重量帯とフレックス: 「6S」「60S」のように書かれる。重量帯が同じでもモデルによって重さが違う
  • スリーブの有無とメーカー: ドライバー用はヘッドのメーカーごとにスリーブが違い、合わないと装着できない。スリーブ付きはその分の価格も乗る
  • 長さ: カット済みのものは、ドライバー用の長さが残っているかを確かめる

このサイトでは、スリーブ付きとスリーブなしの相場を分けて集計しています。

まとめ

  • 調子は BLACK が先中、VIOLET と GOLD が中
  • 同じ重量帯でも、軽い順に GOLD、BLACK、VIOLET。60 S で最大 5g の差がある
  • 公式の考え方では、まず GOLD を試し、つかまりや高さが欲しければ VIOLET か BLACK、もっと硬いものが欲しければ VENTUS
  • 重量帯の数字ではなく、実際の重さで乗り換え先を決める

フレックスごとのスペックと中古の出品は、各シリーズのページとフジクラのシャフト一覧で見られます。

参考にした公式情報

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