モデル解説
ディアマナ(Diamana)WB・BB・PD・GT の違い|調子・重さ・トルクを比較

Diamana(ディアマナ)は、三菱ケミカルのウッド用カーボンシャフトのブランドです。現行のラインナップには WB・BB・PD・GT が並び、どれも定価は同じ 55,000 円(税込)なので、何が違うのかが分かりにくくなっています。
先に結論をまとめます。
- キックポイントは WB だけが HIGH(元調子)。BB・PD・GT は MID-HIGH(中元調子)
- WB と BB は 2024 年に出た「第 6 世代」。PD(2021 年)と GT(2022 年)はその前のモデル
- 公式の説明では、WB は元調子らしい振り抜きと強い弾道、BB は手元から先端までなだらかなしなり、PD は先端の強さで打点のばらつきを抑える、GT は手元と先端を硬くして中間部のしなりを感じやすくする
- 同じ重量帯でも重さは最大 3〜4g 違う。重量帯の数字ではなく実際の重さで比べる
4 モデルのスペック比較
三菱ケミカルの公表値から、S フレックスの重量とトルクを重量帯ごとに並べます。重量はカット前の値です。

| モデル | 発売 | キックポイント | 40 番台 S | 50 番台 S | 60 番台 S | 70 番台 S | 80 番台 S |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Diamana WB | 2024 年 | HIGH | 47g / 5.3 | 54g / 4.6 | 61g / 3.1 | 70g / 3.0 | 80g / 2.7 |
| Diamana BB | 2024 年 | MID-HIGH | 48g / 5.1 | 53.5g / 4.9 | 61g / 3.2 | 70g / 2.9 | 80g / 2.8 |
| Diamana PD | 2021 年 | MID-HIGH | 48g / 5.8 | 54.5g / 4.8 | 64.5g / 3.3 | 74g / 3.0 | 84g / 3.0 |
| Diamana GT | 2022 年 | MID-HIGH | 49.5g / 5.4 | 56.5g / 4.6 | 62.5g / 3.8 | 72.5g / 2.9 | 82g / 3.0 |
表の値は「重量 / トルク」です。重量帯の表記は、WB と BB が 43・53・63・73・83、PD と GT が 40・50・60・70・80 です。
表から読み取れることは 3 つです。
- 第 6 世代の WB と BB は、同じ重量帯で軽め。60 番台の S は WB・BB が 61g、GT が 62.5g、PD が 64.5g
- GT は 60 番台のトルクが大きい。60 番台の S で 3.8 と、ほかの 3 モデル(3.1〜3.3)より大きい
- 重量帯の表記が違う。WB の「63」と PD の「60」は同じ 60g 台のシャフトだが、名前の数字の付け方が違う
キックポイントの HIGH・MID-HIGH の読み方
三菱ケミカルは、キックポイント(調子)を英語で表記しています。キックポイントが「高い」とは、しなりの頂点がグリップ側(手元)にあるという意味です。
| 公式の表記 | 日本語の調子 | 該当するモデル |
|---|---|---|
| HIGH | 元調子 | WB |
| MID-HIGH | 中元調子 | BB、PD、GT |
| MID | 中調子 | TENSEI Pro Blue 1K など |
4 モデルとも元調子寄りで、先調子のモデルはありません。違いは剛性の分布、つまり「どこを硬くして、どこをしならせるか」にあります。
それぞれの狙い
三菱ケミカルの製品ページに書かれている狙いを、モデルごとにまとめます。
WB: 第 6 世代の第一弾、元調子
Diamana の第 6 世代の第一弾です。元調子に求められるしっかりした振り抜きと、強い弾道を狙っています。先端部のねじれの量を最適化する New Tip Technology を使い、慣性モーメントの大きい大型ヘッドに合わせています。
BB: 第 6 世代の第二弾、なだらかなしなり
第 6 世代の第二弾です。手元から先端まで、剛性が急に変わる点のないなだらかな分布にして、自然なしなり戻りを狙っています。三菱ケミカルは、大型で慣性モーメントの大きいヘッドでも芯で当てやすいように設計し、飛距離と安定性のバランスを高めたと説明しています。WB と同じく New Tip Technology を使っています。
PD: 先端の強さで打点のばらつきを抑える
2021 年に出たモデルで、テーマは飛距離と安定感の両立です。先端の剛性を高めて、アマチュアゴルファーの打点のばらつきを補うと説明しています。素材には、三菱ケミカルの炭素繊維 MR70 とボロン繊維を使っています。
GT: 中間部のしなりを感じやすい
2022 年に出たモデルです。先端を強くしてヘッドのブレを抑えつつ、手元の剛性も高めて、中間部のしなりを感じやすくしています。しなり戻りが速く、狙った弾道を描きやすいと説明しています。PD と同じく MR70 とボロン繊維を使っています。
4 モデルに共通する技術
- X-LINK TECH: 炭素繊維を固める樹脂の構造を強くする技術
- Consistent Feel Design: フレックスや重量帯が変わってもグリップ側の太さの差を小さくして、持ったときの感覚をそろえる設計
どれを選ぶか
三菱ケミカルは、弾道の高さやつかまり、対象のヘッドスピードの目安を公表していません。公式の説明から選ぶなら、次の考え方になります。
- 元調子のしっかりした振り抜きが好み → WB
- しなりの癖が少ないものが欲しい、大型ヘッドで安定させたい → BB
- 打点が散らばりやすく、先端のしっかり感が欲しい → PD
- 手元はしっかりしていて、中間でしなりを感じたい → GT
重量帯とフレックスは、いま使っているシャフトの重さを基準に決めてください。調子とフレックス表記の考え方は、シャフトの硬さ「S200」とは?でも解説しています。
中古で探すときの確認ポイント
Diamana は世代が多く、中古でも出品の多いシャフトです。各モデルの 60 番台 S の中古相場は次のとおりです(成約価格から毎日集計)。
三菱ケミカル
Diamana WB 63 S
61g / 元調子
中古・90 日の成約相場データ不足相場と出品を見る三菱ケミカル
Diamana BB 63 S
61g / 中元調子
中古・90 日の成約相場データ不足相場と出品を見る三菱ケミカル
Diamana PD 60 S
64.5g / 中元調子
中古・90 日の成約相場データ不足相場と出品を見る三菱ケミカル
Diamana GT 60 S
62.5g / 中元調子
中古・90 日の成約相場データ不足相場と出品を見る
買う前に、次の点を確かめてください。
- 世代: Diamana には過去にも多くのモデルがあり、名前の英字で区別する。WB・BB・PD・GT のどれかを画像のラベルで確かめる
- 重量帯の表記: WB・BB は「63」、PD・GT は「60」のように書く。タイトルの「6S」がどちらの表記か確かめる
- スリーブの有無とメーカー: ドライバー用はヘッドのメーカーごとにスリーブが違い、合わないと装着できない
- 長さ: カット済みのものは、ドライバー用の長さが残っているかを確かめる
このサイトでは、スリーブ付きとスリーブなしの相場を分けて集計しています。
まとめ
- キックポイントは WB が HIGH(元調子)、BB・PD・GT が MID-HIGH(中元調子)
- WB と BB は 2024 年の第 6 世代で、同じ重量帯では PD・GT より軽め
- 公式の狙いは、WB が元調子の振り抜きと強い弾道、BB がなだらかなしなり、PD が先端の強さ、GT が中間部のしなり
- 重量帯の表記(63 と 60 など)がモデルで違うので、実際の重さで比べる
フレックスごとのスペックと中古の出品は、各シリーズのページと三菱ケミカルのシャフト一覧で見られます。
参考にした公式情報
- 三菱ケミカル Diamana WB 製品ページ(第 6 世代の第一弾、狙い、New Tip Technology、スペック)
- 三菱ケミカル Diamana BB 製品ページ(第 6 世代の第二弾、剛性分布、スペック)
- 三菱ケミカル Diamana PD 製品ページ(テーマ、先端剛性、素材、スペック)
- 三菱ケミカル Diamana GT 製品ページ(剛性設計、素材、スペック)
- 三菱ケミカル ニュース(WB・BB の発売告知)